Index > Queer Musicians. -Overseas- > ウィル・ヤング


Queer Musicians.

ウィル・ヤング
Will Young

公式サイト http://www.wyoung.co.uk/
From Now On
 1979年1月20日生まれ。ミレニアム以降、欧米のテレビ界で全盛となっている、視聴者投票によるサヴァイヴァル方式のオーディション番組の、人気の火付け役となった、イギリスITVの『Pop Idol』の第1シーズン(2001年〜2002年)の優勝者。

 審査員によるウィルの当初の評価は「全くの平凡」。ウィルの容姿は実際問題として必ずしもアイドル向きとは言いがたく、ウィルが最終候補に残ったこと自体が意外に思われていた。一方、ウィルと共に最終候補に残ったギャレス・ゲイツは、完全に正統派のアイドル・タイプで、視聴者の大半はギャレスが優勝するだろうと考えていた。だが、大方の予想を裏切り、最終的にはウィルが奇跡の逆転優勝を果たした。それから間もなくしてリリースされたウィルのデビュー・シングル「Anything Is Possible/Evergreen」は、全英シングル・チャート初登場 No.1。イギリスの音楽史上、最も短期間で最高の枚数を売り上げたシングルとなり、1984年に当時のイギリスの人気ミュージシャンたちが集まってアフリカの飢餓救済のためにレコーディングしたバンド・エイドの「Do They Know It's Christmas?」の記録を更新した。

 デビュー・シングルの発売から数週間後、ウィルはタブロイド紙上で、ゲイであることをカミングアウトした。これはスティーブン・ゲイトリーのケースと同様で、タブロイド紙がウィルのセクシャリティを暴露しようとしているのを事前に察知して、その機先を制す形でのカミングアウトであった。

 ウィルの場合、カミングアウトは彼の人気にそれほどの影響を及ぼさなかったようで、その後に発売したシングルはすべてトップ5入りを果たしている(内3曲が No.1ヒット)。また、2002年10月にリリースしたデビュー・アルバム『From Now On』と、2003年の12月にリリースした2nd アルバム『Friday's Child』は、いずれも全英アルバム・チャートの首位に輝いている。

"Leave Right Now"
リーヴ・ライト・ナウ
(2003)

 自らカミングアウトしたとはいえ、ウィルの場合、それはタブロイド紙にスキャンダルとして暴かれるのを防ぐためのもので、彼自身が積極的にそれを望んだわけではなかった。ゲイとしての人生を謳歌するよりも前に、いきなりゲイのロール・モデルとして衆目に晒される羽目となった彼が、ようやくゲイであることの居心地の良さを表し始めたのは、2005年に入ってからのこと。11月にリリースした3rd アルバム『Keep On』からの1st シングル「Switch It On」のヴィデオ・クリップでは、ウィルはトム・クルーズ主演の映画『トップ・ガン』のパロディを演じ、初めてゲイ・テイストを前面に押し出した。しかし、それまでのウィルの、悪く言えば当たり障りのないイメージからは大きく隔たっていたため、ファンのあいだでも賛否が分かれた。

"Switch It On"
(2005)

(最終更新日:2006年1月23日)


Index > Queer Musicians. -Overseas- > ウィル・ヤング